女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『え…?ん―最所は気になってたんだけど好きってわかったのは男としゃべってんの見てだな』
『ふーん』
そんなもんか、
聞き終わって俺は後ろを向いてた体を前に戻す
『な…聞いたくせに』
どうでもいい
みたいな態度をとった俺に
ブツブツ言ってる高橋はほっといて
まぁ俺が聞いたんだけどな
俺が焼きもち…
やかねーよなぁ…
多分……
『おはよ―晴香ぁ』
ビクッ――
『おはよ』
はぁ…また反応しちゃったよ
いい加減なれねぇとなぁ…
反応するたびに浩平と高橋にからかわれるし
そんなのまじでむかつくし
『あ、おはよ晴香ちゃん』
教室に入ってきたやつが立川に向かって言う
『峰岸君おはよ』
峰岸君………?
晴香ちゃん―――?
そのやりとりにピクリと体が反応する
なんで峰岸が立川のことちゃんずけで呼んでんだよ………
『あららヤバいんでない?壱』
浩平が少しにやけながら言う
『なにがだよ』
『峰岸本気だねあれは』
高橋がわかりきったように答える
本気…………?
好きってことか?
『峰岸は狙ったものは逃がさないっ!って奴だからな…浩ちゃん適わない~』
『まぁかっこいいのはいいからなぁ』
………へ~~
『あらら仲良く話ししてるよ』