女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
俺は黒板の横に磁石でぶら下がってる
日直の紙に目をやる
畑中とぉーー……
立川ー!?………じゃん…
『な?しかも今日畑中早退ってことは…?』
『先生来るまで二人………』
俺の頭がフル回転して考える
『そ!じゃあ俺はこれで♪』
そういいそそくさと帰ってった
今は教室に俺一人
多分
チョークなくなったから取りにいったんだろうな
トントン
トントン
シーンとした教室の外から聞こえた階段を上がる足音
先生か……?
立川………?
心のどっかで立川!
と願ってる俺
そんなこと思ってる俺に気づいて俺自身恥ずかしくなる
ガラガラ
閉まってたドアがゆっくりと開く
『ぁ……』
そう言って俺を見て一度立ち止まった
立川
立ち止まったかと思えば急いで黒板の前に行って消す立川
そんなに俺がイヤかよ………
俺じゃなく峰岸が良かったか?
って勝手に思いこむ俺
てかなんでこんなこと思ってんだょ…
関係ないだろ
これは恋じゃない
ただの勘違いだ
だから
思う必要ねぇじゃん…