女っポイ俺の恋っポイ!【長編】

でも
なんか………立川の避けたような態度にむかついてる……ってイライラしてる

なんでだ…


消し終えた立川は
制服についたチョークの粉を払った


そしていきなりクルッと後ろを向く立川


立川を見てた俺は目があってそらしてしまう


ああああそらすなよ俺――!

俺が避けたみたいじゃんか

足音でわかる
どんどん近づいてくる立川に俺の心臓はドキドキ


なんで近づいてくるんだ!?


立ち止まった立川が座ってる俺の頭上から


『神崎君…先生遅くなるんだって』


そう言った


へ???
あ…あぁ伝言ね……

意味なく緊張したよ…


『それでね…ちょっとの間教えてくれって言われて……』






ん………?


教える………?


立川が……


俺に?


『神崎君?』


ぼーっと考えてた俺に不思議そうに名前をよぶ


『あ……おぅ…うん』


少しテンパってる俺をみて


前の俺に向けた笑顔と


峰岸に向けた笑顔で


『アハハ大丈夫?』


そうニコッと笑って言った


笑顔を向けてくれたのは嬉しかった

また見たい笑顔だったから

でも

峰岸にも向けられた笑顔でもあるんだょな


そう思うとなぜか素直に喜べなかった

嬉しさも一気になくなった




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