女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
『そんなことないよ?誰だって苦手なことはあるし……』
そう言って真剣な顔で峰岸を見る立川
ぅわ~…
嬉しいんだけど……
照れるゎ…
ちょっと顔赤くなってっかも
『晴香ちゃんがいいんだったらいいけど…あ!そだあと少しで終わるんだろ?』
無理やり話を変える峰岸
『へ?うん』
『じゃあ待ってるからさ一緒に帰らない?』
『え?』
『は?』
わっ…
思わず声だしちゃったよ
峰岸は俺を見てちょっとにやける
ってかにやけるより
俺の気持ち?を知ってるみたいな笑い方
やっぱムカつく
『ど?いい?』
『えと……ぅん』
立川は一瞬だけ俺をチラッとみてそう頷いた
………はぁ………
峰岸は勝ち誇った顔で俺を見る
クソッ―…
『…じゃあもういいよ?俺一人でやるし』
ぁ……
きつく言っちゃった?
こんなことで変にモヤモヤするなんて、俺ガキだよな
なんか余裕がねぇ
『ぇ……あ…でも』
『晴香ちゃん神崎がいいって言うんだしいいじゃん』
笑いながら立ち上がり
峰岸はイスを戻してそう言う
帰るき満々じゃねぇかよ…