女っポイ俺の恋っポイ!【長編】


『もう少しで終わるね』


あ……ほんとだ


時間―…って五時半過ぎ!?

二回見直してもやっぱり五時半過ぎ

一時間ちょいも教えてもらってるし……

てかこんなに時間かかる俺って……



『ごめんな…時間…大丈夫か?』



『へ?あ…大丈夫』


髪の毛を耳にかけて答えた立川はまた微笑んでくれる


良かった…



『ぁ!峰岸君待たせてるんだよね…忘れてた』


少し小声で
アハって笑いながら言う立川に

キュンー…

ってなる

ぅ…わ、なにこれ
胸が痛くないんだけど苦しい…でも嫌な苦しさじゃない

変な感じ…



ん…?
峰岸のこと…忘れてた?

ちょいまて……忘れてたんだよな…

これって…
峰岸のこと好きじゃないって思っていいんかな……

確信じゃねぇけど

だって普通は好きだったら忘れないもんなんだろ??


多分………
多分だけど
そうじゃねぇの?


―――――――
――――――


『終わった―』


シャーペンを机になげて上に伸びをする俺


『おつかれさま♪』


とニコッて笑った立川


『おぅ…』



はぁ……終わったんはいいけど

帰るとこ見るのはいやだよなぁ……

帰る時間ずらすか…


『じゃ…俺先生に話しあるから峰岸んとこ行けよ…』


内心?

内心ほんとは行かせたくないけどさ

今すぐ
俺と帰ってよ
って言いたいけどそんな勇気ないし

それに俺が引き止める意味も立川からしたらわかんないし




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