女っポイ俺の恋っポイ!【長編】
キスしたって
確信して数秒後
俺は一気に顔を赤くし、パニックになった
『ぅっ…わ!!ごごご…ごめん俺何して!!』
もう超がつくほど俺の頭はパニック状態
髪なんて掻き分けすぎてグシャグシャ
『終わったぁ~きれぃだったねぇ!!』
上を向いてた三人は後ろにいる俺らの方を振り返った
『あれ?二人ぃなぁにしてんの?』
浩平が俺に飛び交ってくる
でもそんなの無視
ドドドド―…
と高鳴る胸をおさえる
どう……しよ…。
俺…なにしてんだよ!!
襲ったようなもんだよな…
俺からキス…したって
心臓が……いてぇ…
立川見れねー…
『どしたどしたぁ?』
浩平が俺の顔を覗きこむ。
『壱…?』
でも浩平の顔なんて見てなくて
見てんのは頭の中で映ってる
立川の悲しそうな顔
お茶を断ったときの悲しそうな顔
今もそんな顔してんのかな…
そう思ったら
なんか立川を見たくなって
バッて顔をあげた
一瞬にして立川の顔が目に入る
その途端…
ありえないぐらい
ギュッ―…
て心臓が痛くなる
誰かに思いっきり鷲掴みされたように
ギュッー…
って
だって…俺の視線の先にいる立川は…