寂しい私に届いたプレゼント


『美鈴は何注文する?』

『コーラにしよかな♪』

『じゃあ俺がおごる!』

『いいよ!!』

『いいんだって!』

『…ありがと!』

椅子に座った。
いきなり緊張した。

『どうした?』

『なっ何も!あっ!!』

私は慌てて時間を見た…

『きゃっ!もうこんな時間!どうしよ…』

いきなり涙が込み上げてきた…

『どうしたんだ?』

『門限30分も過ぎてる…
どうしよ…お父さんに…』

『美鈴!まず落ち着け!』

『うん…』

龍は涙を拭いてくれた…

『ぐすんっありがと…』

『俺のせいだ!ごめんな…俺がおくってく…それで許してもらうから元気だせ!』

『でも…龍のせいじゃない!』

『違う!とりあえず早く帰ろう!』

『ただいま…』

お父さんが玄関で立っていた…

『すいませんでした!!俺のせいです!美鈴を許してやってください!』

『誰だ!お前は!』

『龍と言います!!』

『美鈴とどういう関係だ!!』

『友達です!美鈴を許してやってください!』

『男を連れてきたら許されると思うなよ!!』

バシッッ

『きゃッッ!!』

お父さんは美鈴を力いっぱいしばいた…

『美鈴!大丈夫か!!?』

龍は私を抱きしめた…
初めて人に守ってもらった…

『お前!!ただの友達じゃないだろ!』

ドンッッ!!

お父さんは龍にまで手をあげた…

『龍!!』

『お前らすぐに別れろ!!別れないとどうなるか知らんぞ!! 』

そう言うとお父さんはまた出かけた…

『龍…ごめんね…ほんとごめんね。』

『いいよ…全然。美鈴こそ大丈夫か?しかも友達って言って余計ややこしくしてしまって…ほんとごめん…』

『いいよ…もし私が聞かれていたら絶対友達って言ってたから…』

『ほんとごめんな…
そろそろ俺も帰るわ。』

『うん。せっかくの初デートだったのにごめんね…』

『いいよ…じゃあね』

『うん…』

ガチャン…

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