【続】インナーラブ~俺は荒海47歳~
パーティー当日。
「やっばいわー!あかんわ、何かドキドキする・・・」
2人きりのエレベーターの中で、俺は心の声を発した。
やばいって。
いつもとちゃうやん、山口。
めちゃめちゃ化粧してるわけじゃないのに、なんかめっちゃ色っぽいし!
その黒いワンピースからチラっと見える紫色のインナーがめっちゃセクシーやし!
抱きしめたくなるやろ。
そんなにお洒落して、俺をどうしたいんや?
ドキドキしている俺を、妻は呆れた顔して空から見ている気がした。
パーティー会場にはたくさんの人がいて、俺は挨拶ばかりしていた。
頭下げてばっかりで疲れるけど、隣に山口がいるから楽しかった。
「みんな綺麗ですね~」
「お前も綺麗やで」
本音や。
いっぱい女性おるけど、お前が一番綺麗やで。