【続】インナーラブ~俺は荒海47歳~



たこやきといかせんべいを食べた俺と真奈美。



「はーーー」



「部長、ソースの匂いする!!」



「ソーっすか?あはははは。お前もソースの匂いするわぁ!」




俺にとっても忘れられない2008年。



友達には、若い彼女作ってええなぁって言われるけど、結構しんどいんやで。




流行の音楽とかちゃんと知っとこうって思って、勉強してるし・・・


ハゲたらあかんから、ちゃんと今から育毛剤使ってるし。


いつまでも真奈美に好きでいてもらえるように、必死やねんで、俺は。




「ず~っと部長といっしょにいられますように」



小さな声で呟いた真奈美。



「ずっと一緒におろうな。俺、真奈美おらんな生きていかれへんねんで」





白い息を吐いた真奈美が、にこっと笑って頷いた。




プチプロポーズやぞ、今の。



頷いたな、お前。




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