【続】インナーラブ~俺は荒海47歳~
「この温泉って、どんなご利益あるか知ってる?」
「知らない?開運とか?」
真奈美は、俺の腕に腕を絡めて、首をかしげた。
俺は旅館の隣にある看板を指差した。
「見てみー!あれ!」
「あ!子宝温泉!!部長ったら!」
ええやん。
もう、俺もいい歳やし・・・
はよ結婚して、はよ子供作って、いっぱい楽しいことしよう。
できるだけ長生きしてお前のこと寂しがらせへんから。
20歳の歳の差あるけど、俺が100歳まで生きれば、お前は80歳や。
長生きするわな、お前の為に。