流れ星【実話】
噂
そのまま時は過ぎて…
いつの間にか
暑い夏を迎えていた。
もう隼人からは
メールがこなくなっていた。
こないのが当たり前。
だけどこなければ
こないほど想いは
大きくなるばかりだった…。
「ねぇ〜!梨夏聞いて!」
朝、クラスでよく話す
沙也が教室に入った瞬間
走ってあたしの所にきた。
「どーしたん?」
「うちすごいもん
見てしまった!」
「だから何やって♪」
「昨日部活の帰りに
家の近くで見たんやけど…。
6組の隼人と真理が
チャリで2ケツしとるとこ
見てしまってん!
2人付き合っとるんかな♪」
……。
「そーなんやぁ…
付き合っとるんかもしれんね…アハハ…」
信じれんかった。
笑ってごまかしたけど
すごくショックで…
これがただの
噂であってほしいと願った。