Wolf Eyes
『だって辰馬、目つきがキツいってゆうか、あたしのこと睨むんだもん』












…うそっ。










「睨んでた?俺」










妹由は、はっきりと頷く。










『そりゃあもう、狼みたいに!だから大人しくしてなきゃって思ってさ』















その時、俺は自分の行動を悔やんだ。
















「俺さ、目悪くてさ。ちゃんと見たかったんだ、妹由を」









あー











俺超恥ずかしい人じゃん。













下を向いていると、妹由がくすっと笑った。














『そうだったんだ。嬉しー♪』










そう言って、眩しい笑顔を俺に向ける。









妹由の笑顔









俺だけに向けられた









俺だけの・・・























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