バレットフィンク

「俺の歌のどこがそんなに悪いって言うんだ！？このクソ野郎！」


「あんな下手クソな歌を平気な顔して聴かせられるとは本当に恐れ入るぜ！」


「ちゃんと猛練習に励んでからライブに挑めっつうの！」


「あんな下手クソ過ぎる歌い方じゃいつまで経っても客のハートを掴む事なんか出来ないんだよ！」


「何言ってやがる、ふざけんじゃねえ！俺は毎日練習を欠かさず、今日のライブに挑んだんだぞ！」


「なあ、カオル。好い加減にしねえと本当に殴るぞ！」


「ハァ？だったら望むところだ！かかって来いよ！ほら、ほら！」


楽屋はもはや臨戦状態の為、タケシの入る隙間が今は無さそうなので、とりあえず落ち着くのを待つ事にした…。