バレットフィンク
タケシが部屋へ到着すると


「タケシ、また遅刻かよ−!」


「これで何回目になるんだ?」


「もう、勘弁してくれよ−!」


等の苦言による一斉砲火を浴びせられてしまう始末。


「ごめん、ごめん、バイトが少し伸びちゃって…」


「これから注意するから、今日のところはどうか勘弁してくれ!」


と皆を眺めながら手を合わせて謝る。すると皆が渋々了承したので


「じゃあ、急いで準備するから」


とタケシはギターを取り出してアンプにコードを繋げる。するとドラムのイサムが


「それじゃ、元気ですか−!」


と大声を皆にかけたら


「元気でぇーす!」


と今度は皆が一斉に大声を返すと同時に、演奏がスタートした…。



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