恋愛教科書《オレ様と彼女》


健太が手をあげてお調子ぶった。


こいつっ。
よりによってこんなムサイ教師にちくりやがって!


「黙れ!あれはふられていない!拒否されただけ!」

「いや、拒否もふられるも同じだろ」


「ちがう!」


健太の口をふさいでやろうかと思ったそのとき、


頭に軽い衝撃が走った。

バシッ。


「ハハハ、社会勉強だ。すべてお前のおもい通りにはならんのだ。」


名簿表で俺の頭を叩いてきた。

「おい!いまのは先生虐待だろ!」


このくそ教師ー!馬鹿にしやがって。

抗議してやる!


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