携帯小説みたいな恋は出来ない
ラーメンとアパートと携帯小説
「ふふふ」
思わず不気味な笑い声を漏らしてしまった。
深夜3時のアパートで、私は携帯の灯りに惹き付けられる。
読んでいるのは小説。
携帯小説。
俺様な男の子にメロメロにされる。
「やばっ!今日も夜更かしした…」
時刻を確認して、自分を呆れてしまう。
いくらハマっているからって、夜更かしはよくない。
またバイト中に眠くなる。
ハタチの女が携帯小説に夢中でうとうとしてます。なんて言えるわけがない。
私は携帯を閉じて、布団に潜った。