携帯小説みたいな恋は出来ない
結局、今日も小説を書けずにバイトに来た。

駅の近くのラーメン屋。

仕込み中の店長に挨拶をして、開店に備えて準備をする。

私は接客係で、接客のバイトはあと二人いる。
厨房は店長と息子さんの二人。

この時間帯は店長と私しか店にいない。

込み合う時間帯は忙しいのに、それ以外は嘘みたいに暇だ。

静かすぎてうとうとするから、店の前の掃除をすることにした。

ほうきとちり取りを持って外に出ると、ガタンガタンと電車の音が響いた。

あまり人も通らない時間帯。外も静かすぎる。
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