恋愛初心者×恋愛上級者
レッスン
「おじいちゃん!?なんであたしに許婚がいたこと言わなかったのよ!」
あたしは、あれから、玲央に散々キスされて…
心臓破裂しそうなくらい。
結局、二時間は『愛のレッスン』だなんてふざけたことやってた……
でも……
玲央と唇を重ねるたび、あたしは玲央に惹かれていくのがわかる……
まだ13歳なのにッ。
早くも貞操が乱れてるよ………
「落ち着いて、ね☆瑠璃ちゃん。」
「んもー!!」
「年寄りはいたわって!」
「おじいちゃんはまだ年寄りまでいかないでしょう???」
おじいちゃんは54歳。
「それでも、おじいちゃんはおじいちゃん。」
「屁理屈いわない!さ、わけを話してちょうだい。」
「ああ………」
おじいちゃんの話によると………
お父さんの経営しているホテルにかかわってる大手IT会社の社長の息子が玲央らしい。
そんでもって、そこの会社の社長さんのお父さんと意気投合したおじいちゃんは許婚の約束をしたらしい。
「およ?瑠璃、首にあざができてるぞ?」
「へっ?」
あたしは鏡で首元をみた。
「本当だぁ……」
しかも三つも………
なんでだろ……
「キスマーク…だな。玲央君もやるなぁ。達司君も相当のプレイボーイだったらしいから、血をひいたんだなぁ。」
「達司君?」
「玲央君のおじいちゃん。同い年だったんだよ。大樹君もなかなかの遊び人だったらしいし……大樹君ちゅーのは、玲央君のお父さん。」
おじいちゃん、馴々しいなぁ〜
下の名前で呼んじゃって。
まるで昔から仲良かったみたいに。