恋愛初心者×恋愛上級者
あたしは、どんどん深みにハマっていくのがわかった。
そのうち、あたしのまわりには誰もいなくなった。
あたしの両親は外国に行っていないし、まさかあたしがこんなになってるなんて思っていないだろう。
それに、全寮生のこの学校がちょうどよかった。
家には誰もいない。
学校には、長期休寮をお願いして、今は家にいる。
両親は、あたしが嫌いだったから、兄をつれて外国で暮らしている。
だから、その家の主人はあたし。
その家にはあたししか帰ってこない。
夜には遊びにでかけては、ウリ専のクラブに通う毎日。
不良の彼氏ができた。
相川俊。
玲央以上には愛せなかったけど、あたしの心を満たしてくれた。
だけど、それも偽りだと知った。
ズタズタになった。
俊にとってのあたしは、ただの遊びに過ぎなかった。
また、遊ばれたんだ。
愛に飢えていたあたし…
あたしはその日から、玲央以外の愛に反応しなくなった。
だから、遊びで何回も何回も知らないヤツと体を重ねることができた。