恋愛初心者×恋愛上級者
「あのさ、円香。」
「なに?」


どうしよう。
瑠璃や蘭がすきだから、協力してほしいだなんて言いだしたら……


「僕………いや………俺、円香が好き…だ。」
「は?」

前代未聞。

「り、リピートアフターミー。」
「円香が好きだ。……………もう、言わせんなよ。」


そこには、空港で会った、もう一人のアレン。


ウソじゃないんだ。
両思い……だったんだ。


「円香の話は?」
「あたしも、アレンが好き。」
「え………」



もぅ……
バカみたい………


「やったぁ!」


フワッ

「え?」


あたしを持ち上げた。


それは、すごく憧れていたこと。

瑠璃が、玲央にされていた、お姫様だっこ。



「ウッ……」
「泣くなよ。泣きたいのはこっち。」


バカ………

だけど、アレンはいつもあたしの気持ちをわかってくれる。


うれしい。






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