涙の終りに ~my first love~
受話器を置くと耳元でもう一人のオレが

「ほら見ろ!、アイツとつき合うとろくな事がない!」と囁き、さらに
「そんなにめかし込んで、オマエこの後どうすんだよ」と笑われてる気がして
耳を塞ぎながら”喧しい”と叫んでいた。

「やっぱりダメだ、あいつはろくなヤツじゃねぇ」などとブツブツ独り言を言いながら適当に電話を掛けまくって仲間を誘い、
結局オレは高校で同じクラスの進一と街に出る事にした。

街に出てからもイライラが収まらず、些細な事で見知らぬ三人組みとケンカになった。

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