涙の終りに ~my first love~
真子と別れすべての女をダマしてやろうなんて思っていたくせに、
いきなりマミで躓くなんて話しならねぇと背中を丸めながら家へ帰った。

「バイバイサンキューガール」っていう永ちゃんの曲がある。

オレはこの曲をあの頃毎日繰り返し聴いていた。
今でも大好きな曲だけど今よりも増してあの当時は心に響いていた。
音楽って不思議なもんでお気に入りの曲を聴いていると、
好きになったその当時の心境までも想い出す。

真子に裏切られて辛かった事や聖子にしてしまった過ち、
そしてマミの濡れた瞳の造り笑いなど、
長い歳月を越えて遠い過去の出来事だけど、
ほろ苦い思いは今でも変わらない。
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