涙の終りに ~my first love~
ヒロの話しを聞き終えると思わず
「知らなかったのはオレだけか!!!」と大きな声で叫んでしまい、
情けなくてたまらなくなかった。
すると今度は勝史が部屋にやって来た。
勝史もヒロと同じようにオレの顔を見るなり
「どうしたん!」と大きな声を出して驚き、落胆しきっているオレは無視してうな垂れると、ヒロが勝史に現状を説明し始めていた。
奴もオレを尋ねてきた理由はヒロと同じようだった。
「ユウジの奴、何も知らなかったみたいで・・・」と勝史に説明しているヒロの話を聞いていると、自分の愚かさを再認識させられているようで、なおさら惨めな気持ちになった。
ヒロの話しを聞き終えた勝史はじっとオレの方を見つめ、いきなり
「馬鹿!!!」と大きな声で言うと、
さらにあいつは「オレは昔から真子とは付き合うなって言ってただろう! それをオマエは聞かない。
いつも最後に傷付くのはユウジだけやろ!」とテーブルを叩きながら言った。
そんな勝史にオレは返す言葉がなかった。
続けて勝史は「あんなにいつも子供連れててオマエはおかしいとか思わんのか?」と言った。
奴も他の男との間にデキた子を、オレが何食わぬ顔をして抱いている姿が親友として許せなかったらしい。
そこでオレは初めて口を開き、
「姉さんの子だと聞いていた・・・」と言ったが、
最後まで言い終わらない内に「男とのデートにそんなにいつも甥っ子を連れて来るわけないやろ! 何故そこで真子の子だと疑わなかった!」と勝史はツバを飛ばしながら言い放った。
奴の言う事は正論だった。
あまりも正論過ぎてオレは自分って人間がさらに嫌になり、
他人事のように「オレが馬鹿だから仕方ないよ・・・」とポツリ言った。
「それでユウジは本当の事をどうやって知ったん?」とヒロが熱くなっている勝史の代わりに言うと、二人の視線が一気にオレに注がれているのが分かった。
「知らなかったのはオレだけか!!!」と大きな声で叫んでしまい、
情けなくてたまらなくなかった。
すると今度は勝史が部屋にやって来た。
勝史もヒロと同じようにオレの顔を見るなり
「どうしたん!」と大きな声を出して驚き、落胆しきっているオレは無視してうな垂れると、ヒロが勝史に現状を説明し始めていた。
奴もオレを尋ねてきた理由はヒロと同じようだった。
「ユウジの奴、何も知らなかったみたいで・・・」と勝史に説明しているヒロの話を聞いていると、自分の愚かさを再認識させられているようで、なおさら惨めな気持ちになった。
ヒロの話しを聞き終えた勝史はじっとオレの方を見つめ、いきなり
「馬鹿!!!」と大きな声で言うと、
さらにあいつは「オレは昔から真子とは付き合うなって言ってただろう! それをオマエは聞かない。
いつも最後に傷付くのはユウジだけやろ!」とテーブルを叩きながら言った。
そんな勝史にオレは返す言葉がなかった。
続けて勝史は「あんなにいつも子供連れててオマエはおかしいとか思わんのか?」と言った。
奴も他の男との間にデキた子を、オレが何食わぬ顔をして抱いている姿が親友として許せなかったらしい。
そこでオレは初めて口を開き、
「姉さんの子だと聞いていた・・・」と言ったが、
最後まで言い終わらない内に「男とのデートにそんなにいつも甥っ子を連れて来るわけないやろ! 何故そこで真子の子だと疑わなかった!」と勝史はツバを飛ばしながら言い放った。
奴の言う事は正論だった。
あまりも正論過ぎてオレは自分って人間がさらに嫌になり、
他人事のように「オレが馬鹿だから仕方ないよ・・・」とポツリ言った。
「それでユウジは本当の事をどうやって知ったん?」とヒロが熱くなっている勝史の代わりに言うと、二人の視線が一気にオレに注がれているのが分かった。