空想姉妹
 そんな事を考えているときだった、ゴォーっという車が走る音が耳に入る。

カナは大通りを渡っている途中だった。

そんな時に考え事に耽ってしまった自分を情けないと思いつつ、視界の端にすごい速さでこちらに向かうものを見つけて驚いた。

車のライトが目に焼付けを起こす。

「うそ…」
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