私、メリーさん
最後の着信。
ナイフを握り締めて携帯を耳に当てる私と、その後ろ…
携帯電話を口元に当てる黒い「なにか」が、ミラービルのガラスに映っていた。
まるで、こちらの話など聴く気がないような、そんな携帯電話の使い方だ。
「私、メリーさん…」
動き出すなら今しかない。
この報告をさせてはいけないのだから。
ナイフを握り締めて携帯を耳に当てる私と、その後ろ…
携帯電話を口元に当てる黒い「なにか」が、ミラービルのガラスに映っていた。
まるで、こちらの話など聴く気がないような、そんな携帯電話の使い方だ。
「私、メリーさん…」
動き出すなら今しかない。
この報告をさせてはいけないのだから。