―ホストな恋―
あたしは黙って頷いた。

智は黙ってあたしの手を引っ張って佑のビルに入ってエレベーターに乗った。

腕を引かれたまま無言の室内。

佑の店のドアを乱暴に開けた。

「おい!佑!どお言う事やねん!!」

「オーナー…?あ~…やっと気付いたんですか?」

「どお言う意味や?」

「もぉ1ヶ月近くなりますよ?」


智はすごく驚いていた。

「美咲…ホンマに?」

あたしは黙って頷いた。

「…なんで…?」

智は言葉を失った。


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