―ホストな恋―
その日、智は帰って来なかった。

重い気持ちのまま出勤した。

仕事が終わって真希と食事に行った。

真希に結局どうしたいのか聞かれた。

「わからない」

そう答えると真希は困った様子。

「ん~…でも曖昧な感情のまま一緒に居たら相手に失礼やで」

「うん…でもな…好きなんは智。ただ…佑と居る方がラク。」

あたしのセリフに真希が笑った。

「ラクしたいん?恋したいん?…まぁ…ゆっくり悩んだら良いんちゃう?」


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