―ホストな恋―
商店街のアーケードを抜けて華やかなネオン街へ。

すれ違う黒いスーツの男達が次々と声をかけて来る。


それを慣れた手つきで交わすカナ。


あたしと真希はカナに着いて行くのが精一杯だった。


「こっちこっち~~!」


急にカナが大きな声を出して誰かに手を振った。

その先には笑顔で手を振り返す黒いスーツの男の人がいた。

黒いスーツに金髪に近い茶色い髪。


あきらかに夜の仕事のお兄さん。

「カナの彼って…」

「ん?ホストやでッ?」



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