―ホストな恋―
海が見えるベンチに座って話した。

いろいろ話した。

今日の彼は…
全然ホストっぽくなくて…。

現実を見失いそぅになる…。


…ただ…やっぱり…
彼の携帯はよく鳴っていた。

彼は従業員の電話は"ちょっとごめんな"
と言って出ていたが、他は携帯の画面で名前を確認するだけで出なかった。

…相手は…
"お客さん"やんな??

「電話…
出なくて良いんですか…?」

「うん。
だって今日は休みやし」

…??

どう言う事だろう…。

あたしだって
"お客さん"の1人やのに…。

あたしだって同じ水商売だからわかる。

…きっと…今日誘われたのは"営業"。

外で会ってから店に来させるつもりなんだと思った。





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