―ホストな恋―
「あの…あたし…
オーナーさんのお客さんになれる程…
お金持ってないですよ…?」

あたしは深入りして傷つきたくなかった。

これ以上会うと…きっとハマってしまう。

それが解るから…
先に自分から距離を置く。

すると彼は大笑いしてこう言った。

「あはははッ。
ハナっから客にしようと思ってないから!
こう見えても一応オーナーやから…客は間に合ってるよ…?」

……え……??

どう言う事だろう…。
不思議がるあたしに彼が続けた。


「最近な~仕事しとっても楽しくなくてなぁ~…
だからアイちゃん…
店に呼ぶつもりもないから…
時々で良いから遊んで俺を癒やして?」

そう言って少し頬を赤らめてニコッと笑った。


…超可愛いッ!!!

「はい」

笑いをこらえて応えた。

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