―ホストな恋―
彼は目を反らさず少し近付いた。

今度はあたしから近付いて目を閉じた。

「…いいの?」

ちょっと焦る彼にあたしは黙って頷いた。

彼の唇が軽く触れた。

ー頬に?ー

「まだちゃんと付き合ってないから。順番は守らないと」

そう言って頬を赤くして優しく微笑んだ。


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