―ホストな恋―
ふと周りを見ると幸せそうなカップルばかり…。

あたし達は空いてるベンチに座った。

もう春だと言うのに少し肌寒い風が二人の間をすり抜ける。

「寒いなぁ」と急に抱き寄せられた。

あたしは嬉しくて背中に手をまわして抱きついた。

―グイッ―

彼はあたしの両腕をつかんで少し体を離し、あたしの目を見て言った。


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