―ホストな恋―
お客さんはそのままあたしが居るコンビニに入ってきた。

あたしは目をそらした。

その瞬間、智からメールが来た。

【今からミーティングするから上がって来ていいよ】

あたしはコンビニを出ようと入り口に向かった。

すると…グイッ…。

後ろから腕を掴まれた。

振り返ると…そこには智のエース(一番お金を落としてくれる)お客さんが居た。

彼女はあたしを睨み付けた。

「アンタはヨシの何なん?」

「…客です」

「ふ~ん。どぉせヨシにお金そんなに使ってナイくせに営業ばっかりさせて!!厚かましいねん!!」

…なんでこの人にそんな事言われないとアカンの…?

あたしは涙をこらえて

「…すいません。もうしませんから。」

彼女の腕を振り払ってその場を離れた。


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