―ホストな恋―
とぼけるあたしの頬をそっとつまんだ。

「…さっきアイツが美咲に…"アンタなんか客やから"…みたいな事言ぅてたやろ?」

「あ…聞こえてたんや…」

「違う違う!テレパシーや!!!」

「ふ~ん…」


「あっ!日曜やしちょっと寝てからたまにはどっかドライブ行こかぁ」

「うん!智大好きッ!」

あたしは智に抱きついた。

「お!?俺の方が好きやから!!」

今度は智があたしに抱きついた。

「あたしの方が好きやもんね~!!」

しばらくそんな言い合いをして一緒にお風呂に向かった。

…とりあえずさっきの事は黙っとこう…。


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