―ホストな恋―
「わざわざ来てくれてありがとぉね。どぉぞゆっくりしてってね。可愛らしい子やん。」

智のお母さんが智をからかう様に言う。

「俺の部屋連れてくから!」

智が顔を赤くして言ってあたしの手を取った。

「おじゃまします」

智に手を引かれながらお母さんに頭を下げた。

智に引っ張られ2階に上がった。

智は2階の一番奥の扉を開けた。

…智の部屋だ…緊張…

「おじゃましまぁす」

部屋の中に入った。

黒と白で綺麗に統一された部屋。

「片付いてるやん」

「まぁね。あんま帰ってないから」

智が笑った。

ーコンコンー

「なに?」

智が言うと部屋のドアが開いてお母さんがお茶を持って来てくれた。

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