―ホストな恋―
「…ありがとお…ヒック…大事にするから…ヒック…」

智は両手であたしの涙を拭ってキスをした。

「次は美咲の両親に挨拶やなっ」

そう言って笑った。

あたしは泣きながら頷いた。

…あたしは…智の一言でこんなに救われてる…。

…サイト位耐えないと…オーナーの彼女なんか務まらんし!!


智の腕の中で、そう自分に言い聞かせた。

< 89 / 205 >

この作品をシェア

pagetop