赤りんご
「でも…良いんですか?」
「りいちゃんさえ良かったら、私は大歓迎だよ!月3回くらい。亮太もいいよね?」
「別に良いけど…」
本当に私なんかが作りに行っても良いのかな…
そう言ってくれるのは嬉しいけど…
亮太の表情はちょっと暗い。
「そんなにツンケンしなくていいでしょ!ホントは嬉しいくせに!」
「うっせえ…ガキ扱いすんな!」
「じゃあ、りいちゃんお願いしてもいい?」
「あ、はい…!」
それから咲さんはバイトがあるらしく、家を出た。
「また遊びに来てね!」
「はい!バイト頑張ってください。」
どう考えても立場が逆だ…
何か変な感じ…!
「行ってきます!」
玄関で咲さんを見送って、
ドアが閉まったと同時に亮太から出た言葉……
「やっとどっか行った…」
かなり疲れ切ってる表情だった。