赤りんご
「亮太!」
「おー!久しぶり!」
クルッと振り向いた亮太。
やっぱり私服だと学校とは雰囲気が違う。
カッコイイ…!
「迎えに来てくれたの?」
「うん、お前迷うだろうと思って!」
亮太は私の頭をくしゃっと乱した。
「ありがと!」
亮太はニコッと笑って私の手を取った。
「じゃあ行くぞ。」
「うん!」
そのまま手を繋いで駅前のスーパーに入った。
「何がいい?」
「何でも食べたい。」
持っているカゴをぶらぶらさせる亮太。
「゙何でも゙じゃ決まんないよ〜」
「うーん…そうだな…」
真剣に考える亮太の横顔に見とれちゃう。
キレイな横顔だもんね…。
「気分はオムライスだな。」
「オムライス…うん、分かった!」
「作れるか?」
「作れるよ〜!」
オムライスなら何回も作ったことがあるから自信がある。
よーし!頑張ろう!