赤りんご





リビングのソファーに座って待つ亮太と話しながら、手際よく作っていった。





「夏休みどこ行きたい?」



「亮太とならどこだって良いよ!」




まだ一ヶ月もある夏休み。



私は亮太がいたら何だっていい。




「しょうがねえな…じゃあ俺が何か考えとくよ。」



「うん!楽しみにしてる。」




何処に行くのかな。



ワクワクする!



何でも嬉しいんだけど、亮太が考えてくれるのならなおさらだ。





「できたあ!」





愛情たっぷりのオムライス。



ふわふわの卵の上に、ケチャップで『スキ』とかいてサラダと一緒に運んだ。




「うわっ!めっちゃうまそう!」




亮太はオムライスを見て、少し照れながら言ってくれた。





「冷めないうちに食べよ〜!」




「うん、いただきます!」





勢いよく頬張る亮太。



カワイイ…。





「やばっ!うまい!」











< 124 / 215 >

この作品をシェア

pagetop