赤りんご
リビングのソファーに座って待つ亮太と話しながら、手際よく作っていった。
「夏休みどこ行きたい?」
「亮太とならどこだって良いよ!」
まだ一ヶ月もある夏休み。
私は亮太がいたら何だっていい。
「しょうがねえな…じゃあ俺が何か考えとくよ。」
「うん!楽しみにしてる。」
何処に行くのかな。
ワクワクする!
何でも嬉しいんだけど、亮太が考えてくれるのならなおさらだ。
「できたあ!」
愛情たっぷりのオムライス。
ふわふわの卵の上に、ケチャップで『スキ』とかいてサラダと一緒に運んだ。
「うわっ!めっちゃうまそう!」
亮太はオムライスを見て、少し照れながら言ってくれた。
「冷めないうちに食べよ〜!」
「うん、いただきます!」
勢いよく頬張る亮太。
カワイイ…。
「やばっ!うまい!」