赤りんご
「ホントに!?」
「うん!マジでうまい!姉ちゃんのより全然うまい!!」
「良かったあ〜!」
亮太、すっごく喜んでくれた。
それだけで本当に幸せ。
美味しそうに食べてくれる亮太の顔が、また一段と大好きになった。
亮太はあっという間にオムライスを食べ切って、ニコッと笑った。
「ごちそうさま!ありがとな!」
「どういたしまして!」
「ホントにお前料理上手なんだな!」
「へへへ、これで証明出来た?」
「そうだな。結婚したら毎日美味いご飯食べれるな〜」
突然そんなことを言う亮太にドキドキした。
でも、だんだんと嬉しさが増す。
「何固まってんだ?」
ぼーっと赤くなる私のほっぺたを突く亮太。
結婚かあ…
結婚したら、毎日幸せだろうなあ。
いまいち想像がつかないけど…
でも、ご飯を食べるときはいつもこんな感じになるのかな。
にんまりとした顔がなかなか元に戻らなかった。