赤りんご
夕方宿舎に着いて、荷物を整理してからすぐにご飯を食べた。
北海道の食材をたくさん使った料理で、みんなお喋りも忘れて食べ続けていた。
すぐにお風呂に入って、みんな部屋着に着替えて部屋にこもってしまった。
「ヤバイ!絶対男子にスッピンなんて見せられない!!」
そう言って部屋から出ようとしない彩花。
「大丈夫だよ彩花〜カワイイよ!」
「りいちゃんは大丈夫かもしれないけど…私絶対無理〜!」
そんな彩花を置いて、私と由美はジュースを買いに部屋を出た。
由美は大崎くんに見られたことがあるから、スッピンでも平気なんだって。
私も普段ナチュラルメイクだから、あまり気にならないから平気だ。
今の時間は9時。
消灯は11時だから、それまでは基本自由。
でも男子の部屋に上がったり、男子を部屋には上げてはいけないって、強く言われていた。
「つまんないよね〜修学旅行なのに!」
「仕方ないよ…でもロビーに行けば大崎くんに会えるんじゃない?」
「そっかあ!後で呼び出してみようかな♪」
私も亮太に会いたいな…
後で連絡してみようかな…!