赤りんご
星空の下で
朝5時半……
携帯のアラームで、みんな目が覚めた。
さすがに眠い…寝不足だ。
結局3時半までみんなずっと起きていて、ずーっと自慢話をしていたから。
しおりには6時半起床、7時から朝食になっている。
寝癖を直して、服に着替えて、お化粧をして……
女の子はいろいろ大変だから。
朝食会場へ行くと、バイキング形式のようで、色んなおかずが並んでいた。
テーブル席を見ると、まだ部屋着のまま眠そうな顔をしてご飯を食べる亮太の姿があった。
亮太は朝が苦手なんだよね。
こんな姿、滅多に見れるものじゃない。
カワイイ…
昨日のことを思い出すと、また赤くなりそうだったけど、私は亮太に声をかけた。
「亮太おはよ…!ちゃんと起きれた?」
「お前が起こしてくれねえと…俺、無理。起きた気がしない」
あくびをしながらそう答える亮太の声が色っぽくて、またドキッとした。
亮太はそんなセリフ、サラっと言っちゃうけど……
言われる私は、また顔が熱くなっちゃうよ…。