赤りんご
申し訳なさそうに亮太はテーブルの料理に目をやった。
一瞬で顔がパッと明るくなった。
「すげー…旨そう」
テーブルには出来立てのオムライス。
サラダにスープ。
そして…
昨日徹夜で作った小さいバースデーケーキ。
また亮太は私を抱きしめた。
「やばい俺…幸せすぎる。ありがとな…」
それから二人で食べはじめた。
「俺、お前が作ったオムライスが1番好きだな!」
「ホントに!?」
「うん!」
亮太は本当においしそうに食べてくれるから、私もすごく嬉しい。
それだけで胸がいっぱい。
「一生お前の料理食べていけたら幸せだな」
「…えっ?」
何言ってんの亮太…
その言い方って
何だかプロポーズみたいだよ…。