赤りんご
もう一度亮太と目が合った。
優しい瞳。
でも、どこか悲しそうな瞳。
「だめ…?」
すると亮太はもう一度ため息をつき、私の頭を優しく撫でた。
「そんな目で俺を見るな…」
「……ゴメン」
やっぱり、どうしてもだめなのかな。
俯くと、亮太の手が私の頬に触れた。
「………え?」
亮太の手…震えてる?
「お前がそんな目で俺を見るから…我慢…出来なくなるだろ」
亮太は私にキスをした。
何度も、何度も…
お互いの気持ちをぶつけるように…
激しく舌を絡ませながら、気持ちを確かめ合った。
やがて私は、ベッドにゆっくりと横たわっていた。
覆い被さるように亮太が目の前にいる。