赤りんご
私はどうしたい…?
ただ、好きだから
水嶋くんとは仲良くしたい。
でも、彩花と気まずくなるのは嫌だ。
せっかく出来た友達なのに…
それはやっぱり私のわがままかな?
恋をしたからには、避けられないこともあるのだろうか。
「りい、遠慮しちゃダメだよ?」
「えっ?」
「彩花はちょっとキツいとこあるし、友達だからって遠慮しないでね!」
「………………」
「後悔しても遅いんだからね?」
水嶋くんと仲良くしたい。
私だけが知っているあの笑顔…誰にも見せてほしくない。
水嶋くんのことが好きだから…
もう…覚悟を決めなきゃいけない。
「由美、ありがと!私頑張る!!」
彩花、ゴメン。
彩花との友情は失いたくない。
だから絶対壊さない。
でも…協力は出来ない。
私は恋に走ります。