赤りんご
「え……?」
゙亮太゙って…
水嶋くん…?
「何?」
冷めた声で水嶋くんが言った。
「ちょっと来て!」
水嶋くんは面倒くさそうに立ち上がり、3年生の女の人と2人で教室を出て行った。
「あの人誰!?」
黙っていられない彩花は大崎くんに聞いた。
「いや、俺も知らねえ…由美知ってる?」
「見たことはあるけど知らないよ〜!健太水嶋くんと仲良いんじゃないの?」
「いや〜アイツ自分のこと何も話さないからなあ…彼女かな?」
「マジ!?」
「亮太が女に呼ばれて着いて行くなんて見たことねえし。」
水嶋くんの彼女…
彼女いたんだ………
確かに、女の人キレイだったし、水嶋くんと並んだら美男美女だった。
あの人はギャル系とは言えないし、やっぱり彼女なのかな…