赤りんご
わざわざ心配してくれた由美からのたくさんの着信……
マナーモードにしてたから全然気づかなかった。
お昼にはぐれて、何も連絡しないまま図書館に行っちゃったんだ…。
これはさすがにマズイ…。
「ヤバイ!由美心配してるよ!!」
「気にすんな、さっき上野に言ってお前の着替えと荷物持って来てもらったから。」
「そっか…!」
とりあえず明日は由美にちゃんと話さなきゃいけない。
彩花やえみちゃんには、何て言ったら良いんだろう…。
携帯には一通の由美からの未読メール。
゙チャンスじゃん!頑張って☆゙
ダメだよ…!
…思い出してしまった。
ヤバイ…
またあの緊張が……きた。
私の異変に水嶋くんはすぐに気付いた。
「顔赤いぞ?何緊張してんの?」
恥ずかしい…
顔を…覗きこまないで…!