赤りんご
「ち、近い…顔…近いよ」
「大丈夫だって!保健室の先生体育祭の後片付け行ってるから。」
「そういう問題じゃないでしょ〜!」
恥ずかしさの限界…!
布団の中に潜り込んだ。
「ゴメンな、さっきの続き、してもいい?」
布団に潜ったまま聞いた。
「続き……?」
「うん…ここで襲っちゃおうかと思って!」
「バカ!!バカじゃないの!?バカバカバカ!!」
「ハハハ、冗談だよ。顔出して?」
「…うん」
ゆっくりと起き上がって、椅子に座る水嶋くんと向かい合った。
「さっきの図書館での話の続き、聞いてくれる?」
「うん」
ずっとドキドキしていた。
何言われるんだろうって…
でも、もうお互い分かっちゃったよね。
私も、おでこにキスされて、ちゃんと分かったもん。
水嶋くんの気持ち。