赤りんご
チュッ…
水嶋くんは、もう一度私のおでこにキスをした。
「俺の気持ち、分かった?」
分かったよ…
すっごく嬉しいよ。
また気が飛んじゃいそうだよ…
でも……
「分からない」
呆れちゃうかもしれないけど、もうちょっと、良い夢見させてほしいんだ。
「お前なあ…」
呆れる水嶋くんが愛しく思える。
「お前また顔赤い」
「ヘヘヘ…のぼせちゃったのかな…」
「アホ…!」
水嶋くんが少し顔を赤らめた。
「カワイイ…!」
「うるせえ…!」
「水嶋くんの気持ち、分かんない!」
「ガキかお前は!」
「ひどーい!」
「ハハハハハハハ」
お腹を抱えて水嶋くんは笑った。
「嘘だよ、カワイイ。」
「バカ…」
またその笑顔にのぼせちゃうよ。