赤りんご
「ずっと思ってたんだ。お前は素直だから分かりやすい。カワイイなって思ってた。」
「うん…」
「お前にちょっかいかけたら、いつもほっぺた膨らませて怒ってさ…」
「うん」
「そんなとこがまたカワイイなあなんて思って、気付いたらいつもお前のこと考えてた。」
「うん」
「お前が俺と鈴木を仲良くさせようとしたとき、ちょっと嫉妬したんだ。」
そういえばあの時の、少し怖い目…
「俺はお前と仲良くしたいのに、お前は違うのかなって…でも、お前は優しいだけなんだよな…」
そんな風に思っていてくれて、すっごく嬉しい。
恥ずかしいけど、素直に嬉しい。
「また赤くなっちゃうじゃん…!」
「いいよ、赤くなってよ。」
もう逃れられないね…
水嶋くんは、優しい目で真っすぐに私だけを見つめてくれて
私の心をしっかり掴んでくれてる。
私、こんなにも水嶋くんが好き。
こんなにも恋をしてる。